一般的に、産婦人科で超音波診断を受ければ、5ヶ月くらいでお腹の赤ちゃんの性別が分かります。
それまでの間、男の子だろうか?女の子だろうか?とワクワクする毎日が続きますよね。
しかし実は、精子と卵子が受精した瞬間に、男女の性別が決まっているのです。
そしてその性別を決めたのは、男性の精子だということを知っている人は少ないかもしれませんね。
今よりはるか昔の頃は、女性の卵子が性別を決めるという説が一般的でした。
そして本当は男性の精子が性別を決めるということが分かったのは、20世紀も半ばを過ぎてから、つまりごく最近のことなのです。
では、精子のどの部分が性別を決めているのでしょうか?
その答えは、男女の「染色体」に隠されています。
人間の細胞の中には、染色体と呼ばれる人間の遺伝情報を担う部分があり、男女共に23組46本あります。
そして、その中の22組までは男女とも同じ形をしているのですが、23組目だけ形が異なります。(画像も一緒にご覧下さい)
この23組目の染色体が、男性はXとY、女性はXとXとなっています。
実はこの23組目の染色体が、男性と女性の性別を決めているのです。
そして女性の卵子にはX染色体のみが存在し、男性の精子にはX染色体を持つX精子とY染色体をもつY精子が存在します。
ですから、卵子とX精子が受精すれば、XX染色体で女の子が生まれ、Y精子が受精すればXY染色体で男の子が生まれることになります。
X精子とY精子には特徴がある
赤ちゃんの性別を決める上でとても重要なX精子とY精子なのですが、それぞれに特徴があることも分かっています。
- X精子の特徴
- 酸に強い
- 寿命が長い(2~3日)
- 比重が重い
- 動きが遅い
- 数が少ない
- Y精子の特徴
- アルカリに強い
- 寿命が短い(1日)
- 比重が軽い
- 動きが速い
- 数が多い
このように、幾つかの対照的な違いがあります。
補足事項としては、基本的に精子自体がアルカリ性ですので、X精子・Y精子共に酸性に弱くアルカリ性に強いのですが、2つを比べると上記になります。
それとX精子とY精子の数は、基本的にはY精子の方が多いのですが、その割合には個人差があります。
そして、これらの違いを利用して産み分けチャレンジしていくわけですが、その前にもう1つ知っておきたい事があります。
それは、女性の膣内と子宮内の環境についてです。
女性の膣内は、外部の雑菌などから身を守る為に酸性になっており、子宮内はアルカリ性となっています。しかし膣内は状況に応じて酸性からアルカリ性になることも分かっています。
その状況とは、「おりもの(子宮頚管粘液)の量」と「女性のオルガスムス」です。
おりもの(子宮頚管粘液)については、「排卵日について」でも説明したように、排卵日が近づくにつれ水っぽくなり量も増えます。そして、この子宮頚管粘液はアルカリ性です。
また、女性がオルガスムスを感じると、膣内にアルカリ性の粘液が分泌されます。オルガスムスは1回より2回・3回と感じた方が、よりアルカリ性が強くなることもあります。但し、これにも
個人差があり何度オルガスムスを感じても酸性のままという人もいます。
上記より、排卵日に女性がオルガスムスを感じて受精すれば、アルカリ性に強く動きの速いY精子に有利な状況となり、男の子を産み分け出来る可能性が高いと言えます。
逆に排卵日の2日位前に、女性をあまり刺激しないように受精すれば、酸性度が下がらず、しかも排卵まで日数もある為、結果的にX精子が有利となり、女の子が産み分け出来る可能性が高くなるといえるでしょう。